ドイツのニュース

正書法、2005年8月1日に発効

   連邦州首相会議は10月8日(木)、新しい正書法が予定通り2005年8月1日に発効することを全員一致で決定した。同時に、ドイツ正書法審議会の招集も決定した。ドイツ正書法審議会は新正書法反対者と賛成者から成り、続け書き・分かち書き/大文字・小文字書き/外国語/句読法/分綴などにおける修正を適時に提案して、2005年8月1日までに新正書法を修正する。新正書法が発効すると、学校では旧正書法は間違いとなり、生徒は新正書法で書かなければならない。(2004年8月9日のニュースを参照)

 ニーダーザクセン州とザールランド州、バイエルン州は新正書法に反対していたが、新正書法を破棄するためには全員一致の合意が必要であることから、旧正書法への復帰の可能性はないと判断して、新正書法の修正という妥協案で同意した。

 一方、連邦州首相会議は、文化相会議の改革に関する報告書を12月の次回会議までに提出する作業部会を設置することでも合意した。ニーダーザクセン州のヴルフ州首相が文化相会議事務局に関する協定の破棄(文化相会議からの脱退)を予告したため、文化相会議の存続が危ぶまれていたが、年末までに文化相会議の任務・予算・職員削減に関する新しい協定で合意する見通しとなった。

 また、連邦州首相会議は、2005年4月1日から放送料を月額88セント引き上げることを決定した。これはインターネットを利用できる個人のコンピューターにも適用される。さらに、同会議は公法上の施設の構造改革でも合意した。

2004年10月18日)

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