ドイツの主要ニュース 疾病保険金庫、保険料率を引き下げる 疾病保険改革の効果が現れてきたようで、多くの疾病保険金庫が4月1日あるいは5月1日に保険料率を引き下げる。約1600万人の被保険者がその対象になる。 すでに1月1日に15,2%から14,7%に保険料率を引き下げたドイツ2位の任意疾病保険金庫 DAK によると、この引き下げは被保険者と使用者にとって4億5000万ユーロの負担軽減になるという。DAK はこれまでの疾病保険改革の展開をポジティブに評価している。医者に行く被保険者が減少し、医薬品の支出も少なくなっていることから、コスト節約目標を達成できる見通しである。この傾向は安定して継続すると予想している。DAK は今年半ばに、さらなる保険料率の引き下げについて決定する予定である。 商人疾病保険金庫(被保険者180万人)も年頭に14,8%から14,4%に引き下げた。技術者疾病保険金庫は2002年以来13,7%を維持しており、あと数ヶ月様子を見てから引き下げについて決定するという。 ドイツ最大のバーマー任意疾病保険金庫(被保険者550万人)は4月1日に保険料率を14,9%から14,7%に、グミュンダー任意疾病保険金庫(被保険者約100万人)は13,9%から13,5%に、AOK バイエルン(被保険者310万人)は14,9%から14,5%に引き下げる。 連邦保健・社会省は、現在平均で14,3%弱の疾病保険料率が年末までに14%を大きく下回るものと期待している。 (2004年3月29日) |