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ブルマーン教育相、全日制支援プログラムの成功を確信

   ブルマーン連邦教育相は、2004/2005年度に全日制学校がさらに3000校以上増えると見込んでいる。全日制学校支援プログラム年次報告の席上、ブルマーン教育相は連邦政府の全日制学校支援プログラムを「大成功」と評価した。すでに16全州がこの投資プログラムの補助金を申請しているという。当初、連邦のプログラムは州の教育高権を侵害するとして、州政府はこのプログラムに反対していた。

 全日制学校支援プログラムによると、連邦は2007年までに、さらに1万校の全日制学校を構築するために、州に総額40億ユーロを支給して支援する(但し、人件費と学校運営には充てられない)。現在、ドイツには全日制学校が4841校ある。

 それに対して、教育・学術労働組合(GEW)は全日制学校支援プログラムの成功を懸念している。特に、一定の品質基準や義務(8時~16時の指導時間)なしに補助金が支給されることを批判している。従来の半日制学校に簡単な給食と託児所サービスを加えるだけでは意味がないとして、教育コンセプトの必要性を強調した。また、有意義な全日制のためには教員を増やさなければならないと指摘している。

 連邦政府の委託でインフラテストが実施したアンケート調査結果によると、親の70%が全日制学校を希望している。また、親の86%は全日制学校賛成の理由として、教育支援を挙げている。75%は家庭と仕事の両立の改善を理由としてあげた。

20045月18日)

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