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自動車はドイツが最も高い

    欧州委員会が7月29日(木)に発表した自動車価格動向調査結果(2004年5月1日の税引き前価格の国別比較)によると、EUの自動車販売競争促進政策により、国別新車価格の差が徐々に少なくなっているものの、依然として大きな差が見られる。2004年5月1日の国別価格の差は4,4%と、2003年5月の4,9%を下回った。しかし、平均の差は狭まったが、最も高い国と最も安い国の価格差は依然として大きい。「古い」EU加盟国(15ヶ国)では、自動車販売競争の激化を要因として自動車価格が低下した。

 ドイツの自動車価格は依然として最も高い。例えば、VWパッサートの価格はポーランドよりも33%も高い。調査対象になったユーロ圏の90車種の4分の1(23車種)では、ドイツが最も高かった。18の車種ではドイツの価格は最も安い国の価格よりも20%以上高い。

 新車の4分の3以上では、それぞれの車種の最も安い国と最も高い国の価格差が20%以上である。例えば、ルノーClioは27%、フィアットのPuntoは21,1%、VWのGolf は28,3%、BMWの318iは12,5%。この国別比較で最も安かったのがフィンランドで、90車種の4分の1の車種でフィンランドが最も安かった。ユーロ圏外のEU加盟国を加えると、デンマークはフィンランドよりも平均で7%安く、ポーランドは9%安い。

 総体的にドイツの車が最も高い。ドイツの自動車価格は過去1年間で1,7%高くなっており、この値上がり幅はEU平均の2倍である。

2004年8月2日)

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