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体罰は躾か?

    ベルリンにおけるアンケート調査結果によると、回答者の36%は「平手打ち」を適切だと答えており、28%は親が子供をたたくことに反対していない。社会民主党と緑の党を支持する人よりもキリスト教民主同盟と左派新党の支持者の方が子供を叩く頻度が多い。自由民主党の支持者では、いざと言う場合には75%が言うを聞かない子供に体罰を与えており、体罰を暴力とは解釈していない。

 民法1631条によると、平手打ちも禁止されている。ドイツ全国では親の80%が躾におけるいかなる暴力にも反対しており、ベルリンとは対照的な結果になっている。刑事犯罪専門家のブスマン氏によると、軽く突く(押す)事で終われば問題ないが、殴ったり、頭をたたくところまでくると危険であるという。また、平手打ちが効果を示さないと、エスカレートする。怒鳴ることも子供の自尊心を傷つけ、学ぶことを妨げるという。殴ることでは地域や階級層の差が見られない。

 旧東独人は旧西独人よりも子供に体罰を与えている。学歴の低い人学歴の高い人よりも、移民はドイツ人よりも体罰を与えている。母親も父親同様に体罰を与えている。

2005年11月23日)

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