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犯罪件数、減少/少年の暴力犯罪、増加

  ショイブレ連邦内務相が発表した2007年度警察犯罪統計によると、2007年の犯罪件数は前年比0,3%減の6284661件だった。そのうちの約40%は窃盗で、前年よりも1万9562件少なかった。クレジットカード/ECカード支払に関連した犯罪は30%減少した。コンピューター犯罪は6,4%増の6万3000件だった。

  被疑者数は0,5%増の2283127人。検挙率は55%で、過去最高だった2006年の55,4%には及ばなかった。

  少年(1418歳)の被疑者数は277447人に前年比0,4%減少したが、暴力犯罪における被疑者数は4,9%増加した(2006年は0,7%増)。特に、危険かつ重い傷害における被疑者数が6,3%増加した(2006年は3%増)。同年齢層の女子の暴力犯罪も4,9%増加した。

  一方、ドイツ人の被疑者数は180万人に1,4%増加したが、外国人の被疑者数は49278人に2,5%減少した。これは外国人同化政策、庇護・難民法改正、欧州連合東方拡大に起因している。

  ショイブレ連邦内務相は、犯罪を告発する市民が多くなったことを指摘した。また、家庭の教育がなおざりにされると、最後は警察と司法のケースになるとして、大きな社会問題である少年の暴力犯罪の主要課題が家庭にあるという認識を示した。

2008年6月10日)

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