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教会から脱会するカトリック教徒が増加

   

     2010年は推定で約18万人のカトリック教徒が教会から脱会した。2009年より約40%多い。脱会者増加の主因は聖職者による児童への性的虐待を巡るスキャンダルである。2008年以降、脱会者が倍増した。

    2010年は初めて、カトリック教徒の脱会者数が新教徒の脱会者数を上回った。福音教会の脱会者数は推定で約15万人で、2008年より 1万8000人少なかった。

    特にバイエルン州でカトリック教徒の脱会者が多かった。同州ではカトリック教徒が多いが、教会に対する不満も大きい。アウグスブルク市では脱会者が2008年の6986人から12065人に増加した。バンベルク市とヴュルツブルク市では約3700人/約3800人から6300人に、ミュンヘン市では 1万7000人から 2万3000人以上に増えた。

    しかし、脱会者が増えたにもかかわらず、失業率の低下と好景気のお蔭で2010年の教会税収入はほとんど変わらなかった。カトリック教会の2010年度教会税収入は約48億ユーロで、2009年比2,2%減だった。これは教会税導入以来2008年と2009年に続いて 3番目に高い収入である。

2011年4月23日)

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