ドイツのニュース
長距離列車の3分の1は遅延
商品テスト財団の調査結果によると、ドイツの長距離列車の 3分の1は 6分以上遅延していることが明らかになった。同財団は2010年7月~2011年2月の期間に20ヶ所の大きな駅で全部で約135万件の到着時間を調査した。多くの遅延件数は2010年12月に発生した。 近距離列車の方が長距離列車よりも遅延が少ない。近距離列車の遅延件数は平均すると長距離列車の約半分であった。近距離列車は遅れる長距離列車を待たずに発車してしまうため、接続の近距離列車に乗れないケースが多い。 長距離列車では、定刻通りに到着する電車の割合が44%だった。5分以下の遅延は23%、6分~20分の遅延は22%、20分以上の遅延は11%。30分以上の遅延は7%。 近距離列車では30分以上の遅延は1%。5分以下の遅れは遅延とみなされないため、85%は定刻通りに到着していることになる。 長距離になればなるほど、遅延時間も長くなるという。乗り換え客の多い駅の混雑や技術上のトラブルなどが指摘される。 最も遅延率が高かった駅はエアフルト駅で、すべての長距離列車の43%が遅れていた。次にライプチッヒ駅の39%、ハンブルク駅の38%、ベルリン駅とケルン駅の37%が続く。ミュンヘン駅は34%。 最も信頼できない列車は夜行列車、ICE、Eurocityだった。途中で遅れを取り戻すケースはほとんどない。 連邦消費者連盟の専門家はドイツ鉄道に対して、インフラへの投資と列車の大幅増加を求めている。 それに対して、ドイツ鉄道は、「年平均で90%以上は定刻通りだ」としている。ドイツ鉄道は季節と地域による変動を理由として、具体的な遅延率の公表を拒否している。正式には 5分以上遅れると遅延とみなされる。
連邦交通省のスポークスマンは、「鉄道は世界で最も信頼できる交通手段の一つであるが、遅延はさらに改善されなければならない」と語った。 (2011年5月24日) |