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家庭保育手当法、成立

   

    連邦参議院は1214日(金)、家庭保育手当法案(Betreuungsgeldgesetz)を可決した。同法は2013年8月1日に発効する。

    同法によると、2歳~3歳の幼児を公共の保育所や保育ママに通わせずに家庭で養育する親には2013年8月1日から家庭保育手当(Betreuungsgeld)が支給される。

    家庭保育手当は2013年8月から月額100ユーロで、2014年から150ユーロに引き上げられる。家庭保育手当は社会給付(生活保護(ハルツIV)、社会扶助など)に算入されるため、社会給付への追加支給はない。

    野党は、社会的に弱い家庭の子供達が保育所に行かないようになることを懸念して、同法に反対している。社会政策上、教育政策上の失策であり、経済・財政上無分別だとして、この財源を保育所の整備に充てるよう求めている。

    ハンブルク都市州政府は、「同法は連邦の管轄ではない」として連邦憲法裁判所に訴える意向である。

2012年12月21日)

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