ドイツのニュース

エコ電力は高くなるばかり

   

    2012年はエコ発電促進のためにエコ電力生産者(風力発電/太陽光発電/バイオガス発電)に支払われる総額が200億ユーロを越えて過去最高となった。消費者にとってエコ電力は高くなるばかりである。

    2012年の再生可能エネルギー法に基づくエコ電力収入は173億ユーロで、その内の29億ユーロがエコ電力販売市場における収入(市場価値)、139億ユーロが電気料金に賦課される分担金(消費者が負担するエコ発電促進付加金)で、残る約4億5000万ユーロが他の収入源だった。

    それに対して、支出は201億ユーロ、欠損は269000万ユーロだった。

    エコ電力生産者に支払われる総額は201億ユーロで、年々増加している。2011年は171億ユーロ、2010年は131億ユーロだった。

    エコ発電促進コストが急増した要因としては、2012年も太陽光発電設備の拡張が継続して過去最高になったことが挙げられる。

    2012年はエコ電力生産者の分担金見積もりが低すぎたため、2013年初頭にこのエコ発電促進付加金が1キロワット時当たり3,5セントから5,3セントに引き上げられた。これが電気料金が12%以上値上がりした主因である。

    連邦政府はコスト急増に鑑み、エコ発電促進制度を改革する意向である。アルトマイヤー連邦環境大臣とレスラー連邦経済大臣は、エコ発電促進付加金を制限して電気料金の安定化を図ることで合意した。今年8月1日の発効を目指して法律の改正を急ぐという。

2013年2月26日)

戻る