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高校卒業資格取得者が増加、学力は低下

   

    ハンブルク都市州教育庁の調査結果によると、高校卒業資格取得者が増加しているが、学力は低下していることが明らかになった。

    同教育庁は、2012年に13年生で高校卒業資格を取得した総合学校/上級学校/職業ギムナジウムの生徒と12年生で取得した通常のギムナジウムの生徒に英語/数学/自然科学の学力テストをした。これと同じ学力テストを7年前にも行なっている。

    通常のギムナジウムではない学校に通って高校卒業資格を取得した人は過去7年間で67%増加した。また、母国語がドイツ語ではなく、親が教育にあまり関心のない家庭の出身者で高校卒業資格を取得する人が増えている。

    英語の学力は7年前と同じだったが、数学と自然科学では低下した。低下が最も顕著だったのは低学年で習う数学の基礎だった。

    専門家によると、今の生徒は以前よりもはるかに悪い成績で11年生のクラスに進級しているという。高校卒業資格を取得するまでにかなり遅れを取り戻しているが、まだ十分ではない。

    また、13年生で高校卒業資格を取得した総合学校/上級学校/職業ギムナジウムの生徒は12年生で資格を取得したギムナジウムの生徒よりも平均ですべての学科で学力が劣っていた。

    これは、親が教育にあまり関心のない家庭の出身者が多いことにも起因しているという。しかし、社会的に同じ環境にある生徒でも総合学校/上級学校/職業ギムナジウム卒業生の学力はギムナジウム卒業生より劣っていた。

2013年9月12日)

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