ドイツのニュース ドイツの大学は国際化している ドイツの大学では外国人学生が増えており、国際化が進んでいる。大学生全体の9分の1は外国人学生である。 ドイツ学術交流会(DAAD)と大学・学術研究センター(DZHW)の年次報告書によると、2014年はドイツの大学に登録した外国人学生が始めて30万人を超えた。2013年より約1万9000人多い。 ドイツ政府は2020年までに外国人学生数を35万人に増やすことを目指している。ドイツは米国、英国に次いで外国人学生に人気があるという。 外国人学生のほぼ半数は欧州出身者である。しかし、アジアからの学生も増加傾向にある。外国人学生の中で最も多いのは中国人で、2014年は2万8300人以上の中国人が登録した。ロシア人も1万1000人を超えた。インド人とオーストリア人はそれぞれ1万人弱だった。ほとんどの外国人学生は短期滞在ではなく、卒業を目指している。 特に人気のある大学はベルリンの大学で、学生全体の16,7%が外国人である。最も人気のある学部は工学部で、特に中国人が工科大学を好む傾向が見られる。大半の外国人学生は修士課程に登録している。 ヴァンカ連邦教育・研究大臣は、経済的、学術的交流だけではなく、優秀な専門職者を獲得するためにもドイツの大学の国際化は重要であると語った。 DAADによると、外国に留学するドイツ人学生も増えているという。学生全体の37%が在学中に外国に留学しているが、これには1〜2週間の短期実習や語学コースへの参加も含まれている。
一方、外国人学生の半数しかドイツの生活に満足していない。特に、ドイツ語力不足のために大学以外の社会生活に参加するのが難しいという。英語による修士課程の外国人学生はドイツ語を習おうとしない傾向が見られる。大学側がドイツ語コースへの参加を促す努力をしなければならないと専門家は指摘している。
(2015年9月28日) |