ドイツのニュース
外国へ移住する優秀な人材が増えている ドイツ経済は専門職者不足を懸念しているが、多くの優秀な人材が外国へ流出している。毎年約14万人のドイツ人が外国へ移住している。再びドイツに戻ってくる人もいるが、全体的に外国へ移住するドイツ人が増加している。 経済協力開発機構(OECD)によると、2011年はドイツで生まれた約340万人の人が他の OECD加盟国で生活していた。これは10年前より約25万人多い(8%増)。 その内、約110万人は米国、約27万5000人は英国、同じく約27万5000人はスイスに住んでいた。次に、フランス、イタリア、スペインが続く(それぞれ約20万人)。 外国へ移住するドイツ人の教育水準は高く、さらに高くなる傾向にある。約140万人は高校卒業資格(アビトゥーア)/職業教育修了資格を持つ。約120万人は大卒である。 外国に住む、就業年齢のドイツ人約270万人の内、約40%は高学歴(大卒)である。過去10年間で8ポイント上昇している。この増加の主因は外国へ移住する高学歴の女性が増えていることにあるという。 スイスだけでも高学歴なドイツ人が2001年から2011年の10年間で約15万人に倍増した。約4万6000人は博士の称号を有する。他の欧州諸国に移住したドイツ人にも同じ傾向が見られる。 欧州以外のOECD加盟国へ移住したドイツ人の約3分の1は高資格の専門職者で、さらなる13%は管理職幹部である。外国に移住したドイツ人は、再びドイツに戻るドイツ人よりも高学歴であることが多い。
OECDによると、外国に住む移住者が最も多い国民は英国人とメキシコ人で、次がドイツ人である。新興国では中国とインドがそれぞれ約360万人で、ドイツ人よりわずかに多かった。人口に占める割合ではポルトガル、メキシコ、ポーランドが最も高かった。 (2015年9月28日) |